Oyanecoのティータイム

本と読書にまつわる雑感。たまに映画。

2019-01-01から1年間の記事一覧

止めたバットでツーベース

『止めたバットでツーベース』 村瀬秀信 双葉社 村瀬秀信氏は、ベイスターズファンの間では言わずと知れたガチファンライターの方です。先に『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史』を読んでいた私は、新刊が出ると聞いて真っ先に購入しました。…

『雲は湧き光あふれて』~ 甲子園未満の高校野球 ~

『雲は湧き、光あふれて』 『エースナンバー 雲は湧き、光あふれて』 『夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて』 須賀しのぶ 集英社オレンジ文庫 一部のマニアや関係者以外の人にとって、高校野球は甲子園で華々しくプレーしている球児のイメージかも知れませ…

『明るい夜に出かけて』 #アルピーann

『明るい夜に出かけて』 佐藤多佳子 新潮社 私がラジオを一番よく聴いていたのは中学1年生の頃です。学校が終わって、夕方ふと時間ができた時につけたラジオでたまたま出会った番組をずっと聴いていました。種ともこや大江千里の番組が好きで、曲をカセット…

人生は読み返したい本に出合う旅

いろいろな本を読みたいけど、好きな本を読み返している時間も好き。次どれ読もうかと迷っている時間はもっと好き。 実際、自分が限られた人生の時間で出会える本の数は限られている。その中で読み返したいと思える本はさほど多くない。本を読んで再読したい…

『娼年』

『娼年』 石田衣良 集英社文庫 娼婦(夫)+少年 = 娼年 秀逸なタイトル。背表紙に「しょうねん」とルビがある異例の装丁。娼年はすなわちcall boyです。 20歳の大学生リョウは大学に行かずにバーテンダーのアルバイトをしている。初体験も早かった彼は女性…

『違国日記』〜コミュ障三十路美人作家と子犬系JCの訳あり同居の話〜

『違国日記』 ヤマシタトモコ 祥伝社 コミックスは、絵とストーリーそれに世界観が自分好みじゃないと買わない(2/3を満たしていれば買ってしまうこともあるが)。意外とそんな作品は少ないがその点『違国日記』はドストライクで。既刊5巻。 少女小説家の高…

『カジマヤー(風車祭)』〜魂と過ごした夏〜

『カジマヤー(風車祭)』(上・下) 池上永一 角川文庫 沖縄のことが知りたい!という気持ちから手に取りました。沖縄と言っても地域性が多彩ですね。本書は八重山諸島石垣島が舞台。池上栄一氏は石垣島出身で、琉球の世界観をベースに小説を書く方です。 …

『愛がなんだ』を読んでみた

『愛がなんだ』 角田光代 角川文庫 角田光代。好きでも嫌いでもない作家。と言うほど読んでもないか。映画化作品を観ようか迷って結局公開が終わってしまい(このパターン多い)、原作を読んでみた。結果、角田光代が好きになったから読んでよかったな、と。…

ブログ、いきなりの躓きw

いやぁ、ブックレビューを中心にはてなブログやろうって思って勢い込みすぎて、全然書けなかった。もともと文章書きたくて始めたのにな....。本業でやってるブログは仕事上の自分を知ってる人が読むからけっこうガチガチに裏とって書いてたから。 読書にまつ…

The Unconsoled『充たされざる者』

The Unconsoled Kazuo Ishiguro FABER&FABER カズオ・イシグロ氏の作品を初めて原書で読んでみました。 な、長い。ハヤカワ文庫で出ている翻訳の方を見ても、日本語で読むのも躊躇する分厚さ。イシグロ氏の文章って、原書だとどうなんだろうという好奇心から…

『雪子さんの足音』

『雪子さんの足音』 木村紅美 (講談社) 映画化された作品を観ようと思っていたら都合が着かずに公開が終わってしまい、原作を読むことにしました。本書に没頭した結果、映画化された作品を観たいとは思わなくなりました.....。 (ブックレビューなので、ネ…

ブックレビュー始めます。

初めまして。ブックレビューを書くために、はてなブログを始めました。 日本の小説と海外の小説が好きです。たまに社会学系と洋書も。 かなり雑多ですがよろしくお願いします!