私の好きな本を母に送ったところ...
私の母は、私がおススメした本をすぐに読んでくれる奇特な人です。リタイアしていて時間があり、もともと本を読む職業(文学系の学者)なので、読書が苦にならないようです。
この新型コロナ禍で母になかなか会えないので、お互いにおススメの本や映画のDVDをやり取りして楽しんでいました。というか、楽しんでいたつもりでした。
恩田陸『蜜蜂と遠雷』の文庫本(上・下)と映画のDVDとパンフレットを送った後です。母から長文のメールが。なんと、超酷評!!これは凹みました。なのに、書いている本人は、「久しぶりに本気で文章を書いた」なんて、学者の本領発揮みたいな感じで充実しているんです。
私は、感想聞かせてねとは言いましたが評論を書いてねとは言ってないんですよ....。「良かったよ」とか「あのくだりはちょっと...」とか軽い感じで意見を交わせればぐらいに思っていたのです。メール読むだけで疲れた。そして削られました。だって、大好きな映画と、その原作を理詰めでこき下ろされた訳ですから。小説や映画は、純粋に楽しめれば良いんじゃないかな?
甘かった。
母よ、あなたの特技を生かした本格的な評論は娘に長文メールで送りつけるんじゃなくて、レビュー書いたり、自分でブログ解説して世間に問うてくれ。そう言いたいですが、そうもいかないです。普段母とはお茶やランチして世間話や仕事や家族のことを相談するぐらい仲がいいんですが。
またおススメの本を送る、という気には今のところなれません。立ち直れるかなぁ。