Oyanecoのティータイム

本と読書にまつわる雑感。たまに映画。

読み始めた本に入り込めなかった時

読み始めた本に、入り込めるのは何ページ目からですか?私は20~30ページ目ぐらいからです。それ以上読んでも、なんだかおもしろく思えない、引き込まれない、読んでいるのがつらい.....ということが時々あります。

 

そんな本は読むのをやめてしまえばいい、読書は楽しむためにあるのだから。そういう意見もあります。ただ、この本は教養として読んでおきたいと思うこともあるし、勧めてくれた人と感想を話したいので読了はしたい、という本も。

 

最近では、莫言の『赤い高粱』『続・赤い高粱』(岩波現代文庫)が私にとってそのような本でした。10年以上前に新聞で書評を読んでいて、いつか必ず読もうと思っていたものの、重い気がしてなかなか手が出ず、満を持してという感じで入手して読み始めたものの、キツイ.....。基本的に反日ストーリーであることと、グロとバイオレンスが凄まじく、カバンに入れていても、取り出さないことが増えてしまいました。いつしか、読書が楽しいという気持ちも薄れて。これは本末転倒。

 

そこで、「1日10ページ」などと決めてとりあえず毎日手に取ることにしました。そうすると、10ページぐらいは何となく読み進められるんですね。遅々とした進みで、読み終わるのは相当先になってしまいますが、必ずその日は来るわけで。

 

同時に、自分が純粋に読みたい本や、好きな作家の本も並行して読んでしまいます。そうすれば、読書の楽しさは失われず、苦手だけれど読んでおきたいという本も進むし、精神的に落ち着くことが分かりました。そんなこんなで、3,4冊並行して読んでいることが多いです。

 

新型コロナウイルス感染拡大防止策で自粛の日々が続き、書店でゆっくり本を選ぶこともままなりませんが、こんな時こそ積ん読を読み崩していこうと思います。