2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
『明るい夜に出かけて』 佐藤多佳子 新潮社 私がラジオを一番よく聴いていたのは中学1年生の頃です。学校が終わって、夕方ふと時間ができた時につけたラジオでたまたま出会った番組をずっと聴いていました。種ともこや大江千里の番組が好きで、曲をカセット…
いろいろな本を読みたいけど、好きな本を読み返している時間も好き。次どれ読もうかと迷っている時間はもっと好き。 実際、自分が限られた人生の時間で出会える本の数は限られている。その中で読み返したいと思える本はさほど多くない。本を読んで再読したい…
『娼年』 石田衣良 集英社文庫 娼婦(夫)+少年 = 娼年 秀逸なタイトル。背表紙に「しょうねん」とルビがある異例の装丁。娼年はすなわちcall boyです。 20歳の大学生リョウは大学に行かずにバーテンダーのアルバイトをしている。初体験も早かった彼は女性…
『違国日記』 ヤマシタトモコ 祥伝社 コミックスは、絵とストーリーそれに世界観が自分好みじゃないと買わない(2/3を満たしていれば買ってしまうこともあるが)。意外とそんな作品は少ないがその点『違国日記』はドストライクで。既刊5巻。 少女小説家の高…
『カジマヤー(風車祭)』(上・下) 池上永一 角川文庫 沖縄のことが知りたい!という気持ちから手に取りました。沖縄と言っても地域性が多彩ですね。本書は八重山諸島石垣島が舞台。池上栄一氏は石垣島出身で、琉球の世界観をベースに小説を書く方です。 …
『愛がなんだ』 角田光代 角川文庫 角田光代。好きでも嫌いでもない作家。と言うほど読んでもないか。映画化作品を観ようか迷って結局公開が終わってしまい(このパターン多い)、原作を読んでみた。結果、角田光代が好きになったから読んでよかったな、と。…
いやぁ、ブックレビューを中心にはてなブログやろうって思って勢い込みすぎて、全然書けなかった。もともと文章書きたくて始めたのにな....。本業でやってるブログは仕事上の自分を知ってる人が読むからけっこうガチガチに裏とって書いてたから。 読書にまつ…
The Unconsoled Kazuo Ishiguro FABER&FABER カズオ・イシグロ氏の作品を初めて原書で読んでみました。 な、長い。ハヤカワ文庫で出ている翻訳の方を見ても、日本語で読むのも躊躇する分厚さ。イシグロ氏の文章って、原書だとどうなんだろうという好奇心から…